紅葉狩り 京都紅葉紀行 2011/11/30〜12/2


  



 「紅葉狩り」京都旅行記(平成廿三年) 
   この年は紅葉が例年より晩くこの時期が真っ盛りとなった。  

       
○十一月三十日
 京都の紅葉が見頃になりつつあると聞いて、計画したがさすがに少し遅いかと心配しながらの出発であった。
 空模様はもうひとつで、雨の中も覚悟していた。しかしこの雨をやり過ごすと、まるで散ってしまうかと思われた。 JR東海ツアーズのこだまとホテルをセットにした「ぷらっと」プランを利用しての旅行であった。
 東京を十時に発って京都に一時四十分頃着く。
 地下鉄で四条烏丸に出てホテルへ。ホテルは「マイステイズ京都四条」。ここは三年連続で「ミシュランガイド京都・大阪・奈良」で紹介され、モダンな中にも和を感じさせる内装で高い評価を受けているそうだ。
 部屋に荷物を置いて、バスで「一乗寺木ノ本町」へ向かった。蒸して暑いほどの気候。
 「詩仙堂・円光寺・金福寺」を廻った。
       
 詩仙堂は入り口の竹を見て、中の様子を聞いたところ、円光寺の方が綺麗だったという人がいたので、そちらに廻る。

「円光寺」
ここの庭は「十牛の庭」と呼ばれる。「十牛」とは、禅の悟りに至る道程を、十段階の牛の姿に表したもの〔1.尋牛 2.見跡  3.見牛 4.得牛 5.牧牛 6.騎牛帰家 7.忘牛存人 8.人牛倶忘 9.返本還源 10.入鄽垂手(にってんすいしゅ)〕という。 

  

 赤々と

 十牛の庭に

   紅葉散る 

「金福寺(こんぷくじ)
 与謝蕪村の墓があり、松尾芭蕉が滞在したとされ、芭蕉を敬慕する蕪村によって再興された芭蕉庵がある。
       
       
 ここにいるうち暗くなり門も閉まった。

 この後、叡山電車の「一乗寺」に出て貴船口に向かう。途中ライトアップされた紅葉のトンネルを通ると皆歓声を上げ、やがて見入っていた。
 貴船神社は「貴船もみじ灯篭」が企画されており、趣きがある。帰りに貴船の川床で名高い「栃喜久」でライトアッブされた川を眺めながらの食事となった。

  

 川音に

 貴船の夜の

   冬紅葉 
(ライトアップの永観堂に寄る予定だったが疲れもあり宝ヶ池でバスに乗り換えホテルへ帰る。)

○十二月一日
 ホテルで朝食をとり東山エリア散策にでかける。
 南禅寺 永観堂 若王子神社 哲学の道 法然院と廻る。
 法然院を出たところにあった湯豆腐屋「喜さ起」で湯豆腐。
 バスで祇園にでて「八坂神社・円山公園・長楽寺・ねねの道」散策、高台寺は夜訪れようと前を素通りし祇園町に向かったが建仁寺で方向を間違えて反対側の五条方向に向かってしまう。
 五条通にある町屋の静かな喫茶店で休憩、そのままホテルに帰る。休息の後夕食に街に出て、かつ屋を探したが見つからず、大丸のレストランに入る。これが八時で閉店というのでかつ定食を持ち帰りにしてもらいホテルで食事。
(高台寺のライトアップも終わってしまう時間なのでこれは諦めた。)

「南禅寺」
         
 

 
   

「永観堂」
                 
           

  

 見返りの

  仏おはせり

    散る紅葉 
 

「若王子神社 哲学の道 法然院」
     
     

「円山公園・長楽寺 五条通の喫茶店」
     
     

○十二月二日
四条烏丸の喫茶店でモーニングサービス。ここに向かうとき傘をさすほどでもないパラパラの小雨が降った。一度ホテルに帰ってゆっくりの出発。
駅に荷物を預け、枳殻邸(渉成園)へ向かう。降りた七条河原町のバス停前の靴屋さんが是非「東福寺」へといったので、枳殻邸の後、人が多いのはどうかとも思ったが、「東福寺」へ向かった。
人も溢れていたが紅葉が赤々と燃立って谷も空も埋めいた。
「東福寺」出たところにあった「しん坊」で湯葉そばを定食にしてもらい、京都駅に向かった。駅はもうクリスマスモードだった。

「枳殻邸(きこくてい)(「渉成園」)」
ここは東本願寺の別邸で街の真ん中にある。源氏の「六条院」の面影を残すという。
     
     
       (ここは人すくななので静かに落ち着いていた)

「東福寺」
         
         

 ひたすら紅葉に染まった三日間だった。京都駅はクリスマスの雰囲気になっていた。              
             

京都を三時のこだまに乗って帰途に着いた。


完